本とコーヒーと時々おやつ

昨日 図書館の返却棚で見つけた
よしもとばななさんの
〝どんぐり姉妹〟を借りる
寒い午後 熱々のコーヒーを淹れ
一気に読む(というより 引き込まれて
一気に読まざるを得なかった)
よしもとさんの物語には
死がいつもそっと漂う
今回も 死が身近で たくさんの
小さな寂しさで満ち足りている
それでいて しみじみと温かだった
誰しも それぞれの寂しさがある
私にも抱えている寂しさがあって
この寂しさは 一生 私にぴったりと
寄り添っては 時々 思わぬところで
ひょっこり顔を出して 私に
ほろほろと涙を流させる
でも それでいい
その寂しさも私だけのものだもの
夫とも共有している寂しさだけれど
感じ方や傷み方はやっぱり違うから

本の中に こんな言葉があった
〝哀しみが癒えることは
決してありません
それは 癒えない病を持ちながら
生活しているのと同じだけれど
もうずっとこれを持って
生きていくんだ
そう思ってしまったら
楽になりました
そして 毎日の中で幸せを
感じることは少しずつ増えています〟

本当にそう思う

誰もがその人にしかできない経験を
しながら 人生を歩んでいる
苦しいことも辛いことも
悲しいことも それがいっぺんに
やってきちゃうような日も
思い出になんてならなくて
決して色褪せることがなくても
大丈夫
幸せは きっと感じられます

なんて なんだか真面目に
重くなっちゃった〜ε=(。・д・。)フー
一気に読めるのに
深く入り込んでくる一冊です









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